【障害って不幸なことだとあなたは思いますか。】

肢体不自由・脳性麻痺・発達障害…。

障害と区分される特性を持っている方は「障害者」とよばれることがあります。

障害があるって、あなたは不幸なことだと思いますか?

私は昔、そう思っていました。

【障害があっても幸せ】 なんて
ただ単にあきらめてるだけだ。妥協してるだけだ。

そんなふうに思っていたんですね。

そんな私の思い込みを外してくださったのは、雪まつり会場で出会ったAさんでした。

札幌の大学生だった私が、雪まつりのボランティアで障害のある方を会場案内させていただいたときのこと。

私はずっと札幌の田舎に住んでいたせいか、障害のある方と知り合う機会がなく

車イスを押すのも、初めての経験でした。

下半身が不自由で、言葉を発することも難しいAさん。

会場をAさんが普段生活されている施設の方と一緒に回り、トイレや食事の介助をお手伝いさせていただきました。

私が衝撃をうけたのは、その食事時間でのことです。

Aさんが、ビールを注文されたのです。

それのどこが衝撃?と思われるかもしれませんね。当時の私は、きっとこんなふうに思っていたのです。

車イスで、話もできない障害を抱えた方というのは、「楽しみも何もない世界にいるのだ」と。

「苦行に耐えるように生きている人たちなのだ」と。

だから、介助者に手をそえられながらもビールで乾杯をし、それをうれしそうに口に含むAさんの満面の笑みが、私にはとても衝撃的だったのです。

毎年、雪まつりにきてビールを飲むことをAさんはとても楽しみにしているのだと、施設の方はおっしゃっておられました。

「障害=不幸」という私の思い込みを

最初に外してくださったのは、Aさんだったなぁと思うのです。

障害は決して不幸ではない。

「幸せは、自分の心が決める」という言葉と共に、雪まつりの季節になると、Aさんのあの笑顔が今でもはっきりと思い起こされるのです。