【大人の発達障害・診断について】

「大人の発達障害の診断はどこで受けられますか。」

自分のADHD傾向をオープンにしだしてから、そんな相談を受けることが増えました。

大人の発達障害を診断している機関は、子どものそれよりはまだまだ少ないのが現状です。しかし、それでもここ数年、少しずつですが増えてきているように感じています。また、診断は難しくても、相談はできるというところもあります。

私が以前通っていた心療内科では、診断は行っていませんでした。けれど、カウンセリングの中で、ADHD特性に関する具体的なアドバイスをいただくことはできたのです。

子育ての悩みのためにその心療内科へ通いだしたはずの私は、面談を重ねるうちに、自分のADHD傾向について相談するようになっていきました。

私はそのとき、診断を受けようとは思いませんでした。診断されたからと言って、それで何かが解決するわけでもないと思ったからです。

世の中は、グラデーションでできていると私は思います。

例えば性別や性的嗜好も男女、トランスジェンダーといった区分だけでなく、細かく分類していくと、100以上になると聞きます。

自閉症も、今は自閉スペクトラム症といつ呼称が使われることが多くなっています。

スペクトラム=連続帯。

普通 と 障害の境は、実は明確に線が引けるものではないのです。

人は、誰しも特性に偏りがある。

全てが平均的な人間なんて一人もいないし、一人ひとりみんな違っているのが当たり前なのです。

ではなぜそこで診断名が必要になってくるかというと、

例えば、福祉サービスを受けるために必要である。
例えば、自分の特性を人に伝えるときに、共通理解を得られやすい。
例えば、自分の特性についての情報を知りたいときに、調べやすくなる。

そんなメリットがあるからだと私は思っています。

診断名がついたからといって、あなたの何かが変わってしまうわけではない。

そして

もしあなたが辛い思いをしているのなら、残念ながら、その特性や生き辛さが診断によって全て消えてなくなるわけではないのです。

だからね。

診断名に振り回される必要など何一つない。

診断がつこうがつくまいが、あなたがあなたという唯一無二の存在であることに何も変わりはないのだから。